初心忘るべからず

 学生の時は空手をやっていて、補強では30~50mくらいのダッシュをよくやっていたのですが、一応そこそこ速い方で、陸上もやってみたら?とおだててもらったりしていました。社会人になってからは、ラグビーに誘ってもらい、これまた素人が大学の体育会でバリバリやっていた人たちのチームと恐怖におののきながら試合させてもらっていたのですが、いろいろ事情があり遠ざかるとスポーツとは無縁になってしまいました。目的もなくランニングしたり腹筋、腕立てをしても全然気分が乗りません。45才頃から全く運動をしなくなっていました。衰えは気づかないうちに蓄積してしまい、50才をすぎて、あるとき信号の手前から急いで走った時に「これはやばい」と深刻に感じたのでした。

 再び体力づくりのためにランニングを始めます。そのころ、マスターズ陸上で世界新記録を出した田中博男さんの テレビ番組や、武井壮さんがリレーに挑戦する記事だったかなどを目にして興味が出ていました。そこそこ脚力も戻ってきたような気がしたので、2018年10月の大阪マスターズ記録会兼府民スポレクの一般の部50~55才の100mに出場します。結局、60mくらいから足がもつれてボロボロ(結果は13.65)、悔しい思いをしたのですが、晴れ渡った陸上競技場でとても清々しく、新たに心から短距離走を続けたいという気持ちが沸き上がってきたのでした。

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