スプリントドリルの有用性

  一昨年(2018年)秋の大阪マスターズ研修会で初めてマスターズ陸上に関わりました。その時は右足のふくらはぎの肉離れの治りかけで、50mを8秒台で走れるか走れないかくらいでした(ほんとは休んだ方が良いのでしょうが、今よりもっと素人なうえ、先生に教えてもらえる機会は本当に少ないので、どーしても参加したくて)。そこでスキップとか教えてもらったのですが、やる前と後では、走る体の動きというか軽さが全然違うんですよね。ちょっと感動してしまいました。しかし…1か月後に初めての試合を控え、完全休養した後に再開してしばらく経つと、どうも、教えてもらった時の軽さが再現できないのです。多分、教えてもらった直後は、ほぼ正しいやり方だったのと、目新しさで体が冴えたのが、変に我流になり更にマンネリ化してしまったのであろうと思います。

 「fukuチャンネル」さんのドリルを動画を撮ってチェックしながら練習しているのは、その反省からです。まずはお手本を再現し、動きや感覚の理解をしていくというのを実践して、少しでも結果につなげれればいいな、と。ドリルは基本技とか型のようなものではないかと思います。

 体がそこそこ健康であればトラックに出て思いっきり走ることはできます。走り方を度外視したとしても爽快な気分になれればスポーツの意義としてはあるでしょう。しかし、中高年になれば理にかなった動きから離れすぎ、それを続けると障害に直結します。 空手に置き換えると技術や体力がある程度備わっていないと試合ではKOされたり、大怪我をしてしまうことにちょっとだけ似てるかもなぁ、と頭をよぎりました。 タイムを縮めるためだけでなく、走りの理にかなった動きを試行錯誤していくのも短距離走の楽しみ方かもしれません。

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