初めてマスターズに参加した昨シーズン練習は、右のお尻が痛くて「何となくドリルのような動きでほぐして数本100mくらい走って終わり」という杜撰さで終始してしまいました。これではいかんと、ようやく気付き、酷すぎるスタートの矯正から取り組むことにしました。まずは昨年5月の試合の動画です。5レーンが僕ですが、あまりにも無茶苦茶なスタートで恥ずかしいです。
練習に取り組み始めた当初(2019年10月)
ということで、シーズンが終わり動画を撮りながら練習を始めました。しかし…いきなりクラウチングスタートをやってみてもまともにいきません。ならば、スタンディングスタートから、ということで練習してみました。前傾もどうやったらよいか分からず、YouTubeで有名選手の動画を真似てみようとしても当たり前ながら上手くいかず、もがいていたころ(10月下旬)の動画が下です。ほんと何をやってもダメって感じでした。
必死こいてYouTubeを検索しているとNISHIスポーツの”「崩し・支える」基本動作トレーニング”という動画を見つけ、説明されている通り何回も練習してみました。みぞおちの下に足を連れてくるということですが、なかなか動画のお手本のような動きにはなりません。今から思うと「モデルの選手がトゥアップで体の前で脚を回転させるという動きができている」というのが大きかったかもしません。スタート直後の1歩目から脚が巻き上がってしまうのも悩みでした。
約2週間後(2020年11月上旬)
11月上旬の3ポイントスタートの練習が下の動画です。
かなりしっくり来たのが「αランナーズ」さんのブログ、「正しいスタンディングスタート!立ち幅跳びの姿勢を応用」の回です。素人なりに補足すると利き足についてですが、ボクシングのポーズをとってパンチしてみて、やり易い方の足が前足というのも1つの確認の仕方だと思います。それから、 スタート直後の1歩目から脚が巻き上がる件は「すり足スタート」を色々調べて試してみました。すり足スタートは地面を擦るので力の無駄遣いというのも確かにそうですし、シューズも傷みます。しかし、スタート時の3~4歩は足をなるべく地面から離さないようにするのは、しっかり加速するための定石ですので、その癖をつける練習としては良いと思います。コツは坂道ダッシュが掴みやすいようですが、結局は体の前傾とともに脛と地面の角度がなるべく鋭角になり、前に進むバランスを生み出すということかと、僕は感じたので、「スケータースキップもどき」が良いのではないかと思います。
約1か月後(2020年11月中旬)
下が11月中旬の 3ポイントスタートの練習動画です。 だいぶ脚の巻き上がりが矯正されてきました。しかし、1歩目をかなり慎重に意識しても上手くいったりいかなかったりです。
約1か月半後(2020年12月上旬)
1週間に3日くらい練習しながら3ポイントスタートから徐々にスタンディングスタートの本数の割合を増やし12月上旬の様子が下です。だいぶ、まともな感じに近づいてきましたが、1歩目の歩幅が狭いので、もう少し大きく出れないものか試行錯誤を続けました。
色々な動画やサイトで腕を前まで振るようにアドバイスがあるのですが、どうもしっくり来ずに前足での蹴り方や1歩目の出し方のタイミングや強さとか、遠くに歩を進める意識をしてみましたがうまくいきません。
約5か月後(2020年3月下旬)
「SHIDAPAN」さんのYouTubeの番組「【大会まで30日】クラウチングスタート研究会【100m11秒チャレンジ】」で腕を頭の高さまで振る、との説明がずっと頭の片隅に残っていたのですが、結局は…やっぱり腕を前に振って、その勢いで体を前にリードする、という感覚が良い、と3か月以上経ってようやく気付きました。下のような感じです。手を頭の上まで振って意識は脇を前にドンと持っていくような感じです。
しかし、これでは1歩目が前に進んでも体が立ってしまっています。「fukuチャンネル」さんの番組「【足が後ろに流れないようにするには】譜久里武、足の流れをトレーニング・練習で強制的に直す!」で与那原さんがおっしゃっていたように、大きく1歩目を進めようという意識が強すぎスタート時の前足で蹴りすぎているためで、蹴るのではなく「頭の高さを保ったまま足を速く前に出す意識」に翌日修正してみたのが下の動画です。だいぶスムーズになりました(2歩目以降のショボイ走りは大目に見てください…)。腕に前足がリードされるような感覚です。
12月7日(画像は左右反転)と3月29日の一歩目の比較です。撮影している角度が少し違うので単純比較はできませんが、より伸びやかなスタートが可能となりました。しばらくは、この方向で発展させていこうと思います。